愛知県一宮市とその周辺は尾州毛織物の産地として国内だけでなく、世界のファッションデザイナーやスーツブランドに素材を提供しています。
こう言ってはなんですが、ビジネススーツの素材って、当然ながら色も柄もレディスに比べればどれも似通って見えてとても地味…。
似かよった布地が少しづつでも余り反になれば、たくさん集まってくるわけです。
このシックでストイックな素材を活かしながら、どんな風に活用すればよいか?
そしてできればたくさん生産できて、活発に動くアイテムって何だろう?
いつもそんな課題をあたまの隅に置きながら、色んな人にアール・マテリアル・プロジェクトの話をする中で、こんな出会いもありました。
「アルバス」はちょっと新感覚のアルバムにもなるご朱印帖。ご朱印帖とはカンタンに言うと寺社にお参りした際に頂く記念のスタンプ帖です。
神社めぐりがライフワークの1つになってる編集者の友人の企画で、名古屋テレビ塔で展示会をした際に、ご当地ものとして尾州ウールのスーツ地などを採用してもらいました。
京都の職人さんの本格的な仕立てにより、ハギレなどを利用しているためにごくわずか、または1品しか作っていないものもあるため、まさに一期一会のアルバスなのです。