RRR MATERIAL PROJECT(アール・マテリアル・プロジェクト)

CONCEPT

あたらしくないものからも、あたらしい価値が発見できる。

アール・マテリアル・プロジェクトとは

普段は流通しないサンプルやデッドストックなどの素材から、価値あるものをセレクトして展示&販売し、クリエイティブに活かす活動です。

コンセプトは3つのR

Refind
モノの見方を変えて新しい価値を見い出す。
Recreation
リ・クリエーションで価値の再生を楽しむ。
Relation
ひとの交流から価値あるものを集め引き継ぐ。

素材マーケットにひとが集まる

愛知県一宮市を中心とする「尾州(びしゅう)」は、現在も海外有名メゾンから国内アパレルまでが多数採用する繊維の産地です。

その歴史を見つめてきたレトロビルで、プロジェクトは2014年から「素材のマーケット」を開催しました。

有志の地元企業約30社から一般に流通していない布地や糸など上質なファッション素材が特別に出品され、初回から半年ごと4回のイベントに全国から約4,000人が来場しました。

2015年には東急ハンズ、名古屋パルコなど外部出展の機会も得て、趣味の手作りからプロのデザイナーまで、多くのみなさんに素材との出会いの場を提供してきました。

過去のイベントを見る

これからのアール・マテリアル・プロジェクト

1933年築のレトロビルにショップをオープン

過去4回の会場となった尾西繊維協会ビルは、入居者の移転による解体の危機を免れ、新たに「Re-TAiL(リテイル)」と称して「せんいのまちで、せんいのビル。」をテーマに活用されることになりました。

アール・マテリアル・プロジェクトは、これまでのイベントを基盤に、2016年1月15日からRe-TAiLで常設の素材ショップとしてスタート、産地の素材を中心に、素材を活用してクリエイトされた作品などを展示&販売していきます。
刺繍、ボタン、リボンなど副資材のほか、ディスプレイ、工場備品もマテリアルとして登場し、雰囲気のある空間と共に楽しんで頂けます。

Re-TAiL(リテイル)
愛知県一宮市栄4-5-11
営業時間 10:00 – 18:00
月曜休(祝日は営業)

「尾州」を知っていますか?

尾州(びしゅう)とは、日本のほぼ中央、 愛知県一宮市を中心とした尾張地域で発展した織物の産地です。

人々は、この地を流れる木曽川からもたらされる 流域の肥沃な土地と自然の恵みを活かして、 綿花や桑を栽培し、木綿や絹で織物を作り、 繊維は一大産業として栄えてきました。

近代は、毛織物産業が発展、 現在では毛織物を中心に多様な織物を産み出す 日本有数の総合繊維産地になっています。

古くから盛んだった「市」を通して、 行き交う情報や、時代の流れを取り入れ、 変化してきた尾州の織物は、全国で広く受け入れられ、 世界へその市場を広げました。 糸が交わり、美しい布地が織られるように、 水と人、人と人との交流が尾州産地を育んできたのです。

尾州は愛知県一宮市、稲沢市、津島市、江南市、名古屋市及び岐阜県羽島市を中心とした日本で最大の毛織物産地で、国内生産量の約8割を占めています。

尾州はビエラ地域(イタリア)、ハダースフィールド地域(イギリス)と並んで世界有数の高級毛織物産地なんです。これって結構スゴいことですよね。

尾州には「ノコギリ屋根」の工場が沢山あります。これは、広い場所に均等に採光する場合に用いられ、色ムラや織り傷の発見など、品質チェックにも関わる重要なものなんです。

戦隊ヒーローではありません、「ガチャマン」です。
1950年頃は、「(織機を)ガチャンと織れば万の金が儲かる」ことから、「ガチャ万」といわれた景気がありました。
「繊維」、「紡績」といった糸偏の付く漢字の業種が儲かったことから「糸へん景気」とも言われています。